もう1ヶ月くらい前にNHKでやってた「ジャッジ」という裁判ドラマを録画してたんで最近まとめ見しています。
昨日見たテーマは非嫡出子の相続分が嫡出子の相続分の2分の1ってやつ。
司法書士の勉強始められてひととおり憲法、民法終えられた方はご存知だと思いますが、この規定は憲法14条に定める法の下の平等に反するのではないかという議論があります。
ドラマでも二人の修習生が合憲と違憲に分かれて、主人公の裁判官もどちらの判決にするか悩むという展開でした。
裁判官がいろいろ調べていくうちに分かってきたんですが、亡くなった父親は二人の子供を平等に扱っていたんですね。
ドラマの舞台は鹿児島のとある離島なんですが、その島でもっとも美しいとされているのは「海」と「空」
その自分がもっとも素晴らしいと思っている2つをそれぞれ嫡出子と非嫡出子の子供たちの名前につけていたんです。
まー他にもいろいろ伏線があるんですが、裁判官は結局、最高裁の判断とは逆の違憲判断を下します。
ブログでは感動を伝えづらいんですが、号泣でした。
机上の勉強だけだとどうしても法律を必要としている具体的な当事者の悩みや背景なんかが見えてこないです。
でもひとつの条文をめぐって、いろんな人の葛藤や、思い入れが現実にはあるんですよね。
司法書士の勉強をしてても、どうしてもついつい機械的に覚えてしまいがちな知識や条文ですが、少しでもそれを必要としている具体的な当事者をイメージできるようにならねばと思います。