皆さまおつかれさまです(^^*)
今日はちょこっと会計をテーマにした話をしたいと思います(・∀・)ノ
おいおい法律の試験で会計かよ!って突っ込みがきそうですが、会社法なんかは会計の知識があると理解がしやすい論点がたくさんあります。
そこで今日から数回にわたって会計のほんの基本的なところだけを紹介したいと思います。
会計の勉強を全くされたことのない方はぜひ読んでください!会社法の実力がアップすること間違いなしですよ_(0-0ヘ)
まず第1回は「貸借対照表」(バランスシートB/S)です!
会社法では435条2項で「貸借対照表」の作成を義務付けています。
またそれだけじゃなく公告まで義務付けています(大会社は損益計算書も440条1項)
つまりものごっつい重要な書類として会社法は扱われているわけです(;・∀・)
この「貸借対照表」とは具体的にはどのようなものかというと、一定時点の会社にある具体的な「資産」や「負債」を一覧表にしたものです。
例えば平成21年12月31日作成の「貸借対照表」なら、当該日に会社に現金がいくらあって、貸付金がいくらあって、借入金がいくら。資本金がいくらあるとかが一目瞭然にわかるようになっています。
表にするとこんな感じです。
〇平成21年12月31日末時点の株式会社小林商事の貸借対照表(B/S)
どうですか?これを見ると会社の財産状態が一目瞭然でしょ
(//∇//) イヤン見ないで
これからこの会社と取引しようとする相手も「フムフム。この会社は500万の不動産があるのか。じゃーこの不動産の登記簿取り寄せて担保がついてなかったら、抵当権を設定する事により500万までは貸しても大丈夫だな」
という具合のビジネス判断ができるわけです
またこのような計算書を開示する小林商事としても自分んところの懐具合をきっちり見せてるわけであり、ひいてはそれが小林商事自身の信用にもつながるわけです。
隠し事なんてしてないよ♪ということです。
「貸借対照表」というのは上記の図のように2列しかありません。
左に「資産」の項目を並べて、右に「負債」「純資産」の項目を並べます。
「資産」は現金や貸付金のように会社にとってあるとうれしいプラスの財産です(^▽^喜)
これに対して「負債」は借入金のようにあると悲しいマイナスの財産です(´・ω・`)
また「純資産」は会社法でもよく出てくる資本金や利益剰余金などが載っているところです。
上の表に戻ってほしいんですが、左にはあるとうれしい「資産」が並んでいますが、それのトータルは600万円です(現預金300万円+不動産300万円)
また右には「純資産」である資本金と、あると悲しい「負債」ありますが、これのトータルも600万円です(借入金100万円+資本金500万円)
つまり左の合計と右の合計は必ず一致し、バランスが保たれるんです。
「貸借対照表」が英語でバランスシート(B/S)と言われるゆえんです。
上述のように1列目(左)と2列目(右)のバランスが保たれることから
という公式が導かれます。
また「純資産」、つまり会社の純然たる資産はプラスの「資産」からマイナスの「負債」を引くことにより求めることもできます。
ひとつ目の公式を並べ替えただけですが、会社の純然たる資産(純資産)というのはどれだけ資産があってもそれに見合う借金があればゼロになってしまうので上記のような公式が導かれるわけです。
いかがでしょうか?「貸借対照表」の具体的なイメージはつきましたでしょうか。
次回は会社が作るもうひとつの超重要書類、「損益計算書」を紹介したいと思います!
ではでは皆さんよい3連休を~( ・∀・)